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様々な要因で選び方が変わる!香典袋の選び方を徹底解説

香典袋が販売されている場所では多くの種類が陳列されていることが多いです。
香典袋を選ぶ際には、自分の好みなど自由に選んで良い訳ではありません。

香典袋

宗教・宗派の違いだけでなく、包む金額によっても選び方は大きく変わってきます。

今回の記事では、香典をおくる際失礼にならないように香典袋の選び方についてくわしく解説致します。

    目 次
  1. 香典袋の種類について
  2. 仏教式の香典袋
  3. 神道やキリスト教の香典袋

香典袋の種類について

種類が異なる場合の特徴

香典袋の種類と一纏めに言っても、その種類や形式については実に多種多様です。

主な種類を挙げるとすれば、水引が印刷されている・実際に水引糸を使用しているかや、紙の質感の違いが大きな違いと言えるでしょう。その種類の違いによって販売価格も数百円から数千円と異なってきます。

金額と香典袋

見た目が豪華で販売価格が高いものを選ぶ方が良いのではとつい考えてしまいがちですが、香典袋を選ぶ場合には当てはまらないことになります。状況によっては簡素なものの方が良いという場合もあるでしょう。

その状況というのは香典に包む金額が大きく関係します。香典に包む金額については自分の年齢や社会的立場・故人との付き合いの深さなどで変わってきますので、実際に包む金額に応じて香典袋を柔軟に判断し選択するというのがマナーになります。

香典袋の水引

水引の色や結び方にもいくつかの種類があり、冠婚葬祭において使用する水引の色の順序は、金・銀・紫・赤・藍・緑・黄・黒の順になります。弔事の際に適切な色は宗教を問わず黒白となります。

水引の結び方の主な種類は結び切りとあわじ結びの二種類になります。通夜や葬儀の際には結び切りがふさわしいとされています。その理由については、結び切りは一度結んだらほどけない結び方で二度と不幸が起きないようにという願いを込めているとされています。

あわじ結びは結婚式などの慶事で使用するのが一般的ですが、一度結んだらほどけない結び方である点は結び切りと変わりがないので、弔事の際にも使用できるという考え方も地域によってはあるようです。実際に香典袋の種類をどうするべきか迷った場合にはその地域の慣習に詳しい方に聞いてみると良いでしょう。

仏教式の香典袋

時期によって変わる表書き

仏式の香典袋の選び方は基本的に日本の仏教においては御霊前もしくは御香料という表書きを使用するのが一般的とされています。四十九日の法要が終わった後の弔問の場合であれば御仏前を使用します。

同じ仏教でも注意

仏教でも浄土真宗の場合には教えの違いにより御霊前は使用しません。故人が仏教の中でも宗派がどこなのかが分からない場合には御香典を使用すると無難です。いずれにせよ水引は黒白や双銀の結び切りを使用します。包みは無地の他には蓮の絵柄がついたものであれば選ぶことが可能です。

金額に併せた香典袋

香典袋を選ぶ際には包む金額に見合うものを選ぶというのがマナーとなります。包む金額が三千円~五千円までの場合には、水引は印刷されている物を選ぶと良いです。逆に高級和紙や実際に水引糸を使用している様な豪華な香典袋を使用してしまうと中身と外見の内容が調和しておらず失礼に当たりますので控えましょう。

包む金額が五千円~一万円までの場合には、藍銀の印刷された水引の香典袋が一般的に使用されます。
包む金額が一万円以下の場合に共通している点として、実際の水引糸を使用しているものは失礼に当たるので避けましょう。
包む金額が一万円~三万円までの場合には、水引が印刷されたものではなく、実際の黒白の水引糸をかけた水引金封です。

一万円~三万円を包む際の多くの場合が祖父母などの親戚または取引先などの葬儀の際になります。また兄弟や近い親戚に不幸があった場合には三万円~五万円を包むことがあるかもしれません。その場合には高級和紙で作られた双銀の水引がついた中金封を使用することが多いようです。

包む金額が五万円以上の場合には、中金封の双銀の水引がかけられたものがふさわしいとされています。およそ五十代以降になると、会社関係の付き合い・家族や親族の葬儀に出席する機会も増えてくると共に五万円以上の香典を包むという状況も増えるかもしれません。近年ではインターネットでも豊富な種類の香典袋が販売されていますのでいざという時に備え事前に購入しておくことも一つの対策です。
一般的な社会通念として香典の金額は十万円までがよいとされていますので、十万円以上を包むという事はごくまれなケースかもしれませんが、その場合には手の込んだ装飾がされている中金封よりもさらにひと回り大きい大金封という香典袋を使用します。

神道やキリスト教の香典袋

神道の香典袋

神式の場合の香典袋には御玉串料・御榊料といったような独特の表書きを使用する場合がありますので事前に確認しておくと安心です。

水引の種類は双白・双銀・黒白の結び切りで白無地の包みがある香典袋を選ぶことができます。
神式の場合は仏式とは異なる点がいくつかあり注意が必要です。例えば葬儀や法要の呼び方も異なり、葬儀のことを神葬祭・法要のことを式年祭と呼びます。香典袋の表書きは五十日までは「御霊前」を使用し、五十日以降は「御神前」が一般的です。
香典袋は、蓮の絵柄がないものを使用し、水引は五十日までは黒白・黄白・双銀・双白を使用し、一年祭以降では黒白を使用しないとされていますのでお渡しする時期に注意しましょう。

キリスト教の香典袋

キリスト教の香典袋には御花料・御ミサ料の表書きを使用することが一般的です。

水引がなく無地や十字架・白百合の花が印刷されている香典袋を選ぶのが一般的とされています。例外として水引を使える場合もあるようですので葬儀が行われる教会などで確認すると良いでしょう。
キリスト教の中でも主な宗派であるカトリックとプロテスタントでは用いる表書きが異なりますので注意が必要です。御花料は両方の宗派で使用できます御ミサ料・御霊前使用するのはカトリックの場合のみです。プロテスタント独特の表書きとして弔慰金があります。

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