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猛暑日の葬儀参列はどうする?夏季の喪服マナーを徹底解説

訃報は季節を問わずやってきます。近年では夏になると猛暑日が続き、危険を感じるまでとなりました。
しかし、葬儀や法事の場面ではマナーがあります。

喪服

喪主側であれば、熱中症対策の一環として上着の脱衣を認めるアナウンスを行うと丁寧でしょう。

夏季の葬儀や法事に参列する(執り行う)場合にはご自身の健康を守りながら、マナーを守りましょう。

    目 次
  1. 男性の喪服マナー
  2. 女性やお子様の喪服マナー
  3. 事前に知っておきたい注意点

男性の喪服マナー

喪服の一般的なマナー

男性の喪服マナーとして、一般的には「上下黒のダークスーツ・黒いネクタイ・白いワイシャツ・黒い靴」というマナーがあります。

夏季の喪服のマナー

喪服マナーについては夏場であっても先にお伝えした一般的な喪服マナーと変わりありません
しかし、暑さが厳しい時期に生地が厚く裏地があるスリーシーズンものの喪服を無理に着用すると体調を崩してしまう恐れもあります。そのため、表の生地が薄く裏地がない夏用喪服を着用することをお勧め致します。中に着るワイシャツについては、半袖にしてはいけないという絶対的な決まりがある訳ではありませんが、本来は長袖シャツが正装とされているため可能な限りは長袖のシャツを着用したほうが無難と言えます。ネクタイについても、夏用の薄くて軽い弔事用ネクタイも販売されていますのでそちらを検討されても良いかもしれません。

また真夏の屋外であっても、出棺を待つ際には男性はジャケットを着用することがマナーとなっています。その為、熱中症にならないように気を付ける必要があります。具体的な予防策としては、適度な水分補給と共に保冷剤をハンカチで包んで身に着けておくなどの工夫をすると良いでしょう。

女性やお子様の喪服マナー

喪服の一般的なマナー

女性の服装については極力肌を見せないことが基本的なマナーとなり「黒色のワンピースやアンサンブルや着物・黒色のブラウス・ストッキング・黒いパンプスや草履」というマナーがあります。洋装の場合は体のラインが出ないゆったりしたものを選び、派手な小物やボタンなどがなく、可能な限りシンプルな装いが望ましいです。

夏季の喪服のマナー

女性の場合、夏季の参列では半袖のワンピースを着用してもマナー違反にはなりません。しかし、肌の露出が多くなるノースリーブタイプの喪服は避け、上からジャケットを羽織ることが前提です。足元は黒色の薄手のストッキングに黒のデザインがシンプルなパンプスを選ぶようにします。素足やサンダルなどで参列するのはマナー違反になりますので注意が必要です。

女性の場合は夏季になるとフットネイルを施している方もいらっしゃるかと思います。しかし、派手な色であればあるほどストッキングから透けて見える可能性があり、華美な印象を与えかねません。ご自身で落とせる場合には落とす、落とせない場合にはネイル隠しをするかつま先が厚手になっているタイプのストッキングを着用するなど、靴を脱いだ際に目立たないようにする工夫をしましょう。

お子様の喪服のマナー

お子様の服装については、幼稚園や学校の制服がある場合には夏用の制服を着用し葬儀に参列しても問題ありません。制服がない場合には、黒や紺・グレーなど落ち着いた色の服装で葬儀に参列させるようにしましょう。お子様は大人よりも熱中症のリスクが高い傾向にありますので通気性のよい服装を心掛けて選ぶようにすると良いでしょう。

事前に知っておきたい注意点

基本的に上着は脱がない

体調不良など特別な理由がない限り葬儀中は上着を脱がないのが一般的なマナーです。そのため夏場であっても葬儀中は上着の着用は必須です。しかし、近年の夏はこれまでとは比べものにならない位猛暑日が続くことが通例となってきました。マナーを守ることも大変ですが、健康を守ることが何よりも大切です。喪主側の対応として熱中症対策の一環として上着の脱衣を認めるアナウンスを行うことも大切な対策のひとつです。

上着がないと寒い場合も…

近年では家族葬など小規模での葬儀が増えているため、屋外にテントを張って葬儀を執り行うといったケースは社葬や著名人のお別れ会など特別な場合以外は見かけなくなりました。冷房が効いている屋内の会場で行われる葬儀がほとんどです。
実際に、葬儀の際に屋外に出る機会は「参列前・出棺時・移動時・帰宅時」など限られた場面となるでしょう。その為、上着がないとかえって冷えすぎてしまう可能性もあります。

暑さ対策、どうする?

葬儀において軽装はマナー違反です。しかし汗をかいた状態で葬儀に参列することは、危険が伴う上に周囲にとって不快感を感じる結果にもなりかねません。
黒の礼服は、夏の太陽の光を吸収して熱がこもりやすくなります。熱を吸収しにくい特殊な生地や冷感素材で作られた礼服も近年では販売されていますのでそういった商品を検討してみるのもひとつの案です。また、ジャケットの中に着るのは半袖シャツでも問題はありません。式場に向かうときはジャケットを脱いで持ち運び、式場の近くでジャケットを着用するというのもひとつの案です。

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