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家族葬で葬儀を行う時に必要になる周囲の方への配慮とは

昨今の葬儀形式の多様化に加え、コロナ禍ということもあり、少人数で葬儀を執り行える家族葬が注目を集めています。
家族葬とは多くの会葬者を招かず身内だけで行う小規模なお葬式全般のことを指しますが、実際に招くべき方は、どのような関係の方を呼べば良いか?といった、家族葬を行う際に疑問を持たれる方も多いと思います。

今回の記事では、この近年、利用者が増加する家族葬を執り行う際の告知と参列者選定基準についてご紹介致します。

家族葬で葬儀を行う時に必要になる周囲の方への配慮とは

家族葬に参列して頂く方の範囲は??

家族葬とは、多くの会葬者を招かず身内だけで行う小規模なお葬式全般を指します。

実際には家族葬に参列する方の範囲はここまでといった様に明確には決まっていませんので遺族の方の考えや故人の希望等に基づき、誰を呼んでも良いという事になります。

ですが、それでは具体的なイメージが湧かないかと思いますので、一般的に家族葬に招く方の対象として代表的な例を挙げさせて頂きます

  1. 両親・兄弟・子・孫・祖父母などの二親等の家族
  2. 叔父・叔母・従妹などの三親等までの家族
  3. それ以外の血縁のある親戚
  4. ごく親しい友人・知人

家族葬いうと参列するのは家族のみだと考えがちですが、親戚を招く場合もあれば、血縁のない友人や知人を招く場合もあります

実際には対象の基準が無く、小規模で参列者が限定されているというのが特徴になります。

しかしながら「招かれた・招かれなかった」のトラブルが多いのも事実です。多くの会葬者を招くお葬式では広く告知し、参列の意志のある方は参列が可能なので「招かれた・招かれなかった」といったトラブルはそう多くは起きません。

しかし家族葬は参列が可能な人数に限りがあり、実際に葬儀を執り行う旨を知らせる相手は参列する方のみなので、知らされなかった事に対し良く思わない方も中にはいらしゃいますのでトラブルの原因として注意が必要です。

負担を少なくする為に家族葬を選んだ事が転して親戚の方や友人の方とトラブルになってしまっては故人も浮かばれませんので、家族葬を行う際には招く方の範囲や招かない方への伝え方などに細心の注意を払いましょう。

招く方の範囲や招かない方への伝え方

招く方の決め方や招かない方への伝え方

家族葬を執り行うと選んだ際に、時間や金銭、精神的な面などの様々な負担を少なくしたいというのも大きな理由ではあると思いますが、故人の遺志の尊重であったり、家族だけで静かに見送りたいという気持ちや、故人が生前特に親しくしていた人間だけでゆっくり見送りたいなどの遺族の想いもあるかと思います。

親しさは単純に基準として測れるものではありませんし、二親等、三親等などといった血縁などの基準ともまた違う物です。

大切なのは家族で相談した際に招きたいと思った方や故人の遺志の尊重によって招くのが一番です。

実際に、家族葬に招く方が決まった際には、個別にお葬式の詳細を連絡し家族葬である旨と会葬者が限られている事を伝えるましょう。

招く方が限られている事を事前に伝えておかないと招いていない親族や友人・知人に人伝いで葬儀を知らせてしまう可能性もありますので注意が必要になります。

招く方の決め方や招かない方への伝え方

最後に葬儀に招かない方への伝え方をお伝えいたします。

家族葬に招かない方には訃報と合わせてお葬式を家族葬で執り行う事と会葬辞退の旨を伝えましょう。

「故人の遺志により」や「遺族で相談した結果」など、簡潔で良いので理由を説明しましょう。

三親等までは臨終後に電話連絡をする場合が多いのでその際に説明するとスムーズです。
また、その他の方には文書で伝える機会が多いですが、気を付ける点は前述した電話と同じ点です。

電話や文書で家族葬を執り行う旨を伝える際にお葬式の場所や日程については特に伝える必要はありません。

家族葬を執り行った後に通知する場合には「近親者のみで家族葬として済ませた」という旨を伝え、家族葬として実施した為に参列の案内をしなかったという事に対するお詫びの言葉も申し添える場合もあります。

家族葬と言っても家族以外の方やどこまでの関係の方に参列して頂くかは様々です。

故人がお世話になった方々もお付き合いの程度や関係性にも様々な事情やケースがありますので、それぞれの状況や相手先に合わせて適切な対応が必要になってきます。

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